「DOLL〜愛玩下僕調教」-5
「君。穂積、って言ったかな?」
「あ、はい、僕が穂積です。……あ。」
今日も上條家でご奉仕する僕に、雅臣様ではない男の人から声を掛けられた。
あまり家に帰らないみたいだったから、お会いしたことはほとんどないけれど、上條家のご長男の知之様だ。
雅臣様とは感じが違うけど、このお方もカッコいい。
でも僕が好きなのは雅臣様だけだけど。
「ちょっと俺の部屋に来てくれないかな。」
「あ…でも、僕は雅臣様に用を頼まれているので…。」
「あぁ、それなら、他の者にやらせるからいいよ。」
「で、でも…。」
ちゃんとしないと、雅臣様にまた叱られちゃう。
嫌われたら、嫌だもん。
それにこの人…。
なんだか…恐い…?
「あのさ、君を雇ってるのは雅臣じゃなくて俺なんだよ?今この家のことを一任してるのは、上條グループの代表の俺なんだけど。」
「はい。すみません、では…。」
細くて冷ややかで、鋭い眼差しが、僕を睨みつけた。
やっぱりなんだかこの人、恐いかも…。
でも僕はただの使用人、そう言われたら逆らうことなんて出来るはずがない。
僕は知之様の後ろを、不安に駆られながらついて行った。
「あの、僕は何をすればよいのでしょうか…?」
僕は部屋中を、キョロキョロ見渡す。
豪華なシャンデリアと、ソファー、それから…。
人形…だ…。
目が青いのから黒いのまで、ずらりと並んだのは人間と見間違える程精巧な人形。
まるでこちらをじっと見ているみたいだ。
「こ、これ、凄いですね。」
「わからないのか?」
「はい…?」
「ここに、何しに来たか。」
僕はそのいかにも値段が高そうな綺麗な人形達を、指差して言った。
その瞬間、後ろの扉がガチャリと音をたてて閉められて、ソファーに乱暴に押し倒された。
「あの…っ、あの僕…っ。」
引き千切れそうなぐらいの勢いで、僕の服はみるみるうちに脱がされていく。
こんなことをしたら雅臣様に怒られてしまう…!
僕は恐怖で全身が震えながら知之様の胸元を押して抵抗を試みた。
「君、雅臣の人形なんだって?」
「え…、あ、それは…。」
その抵抗も空しく、
あっという間にその服は全て剥ぎ取られて全裸になってしまった。
僕が人形…?
どういうこと…?
「しているんだろう?セックスだよ。」
「し、してませ…っ、あっ!」
「雅臣も悪い奴だ。こんな子供に色々しているなんてな。」
「んっ、あ、あぁんっ!」
胸の粒をまさぐられ、きつく吸われた。
唾液がピチャピチャとエッチな音をたてて、僕の敏感なそこはすぐに膨らんでしまう。
「いい反応だ。乳首だけで下も勃ってるとはな。」
「ひゃあ…んっ!」
ちょっと弄られただけなのに、知之様に指摘された通り僕のそこは角度を変えていた。
雅臣様以外の人に触られて、こんな風になるなんて。
僕は、本当に淫乱なんだ…‥。
「う…ん、あっ、やぁんっ。」
僕のそれは知之様の手で強く擦ったり握られたりする度に段々と膨れて大きくなって、天井を向
くように反っていく。
先端からはエッチな液がとろとろと滴り落ちて、それを知之様は手に絡めて茎の部分を上下に何度も往復させた。
「どれ、じゃあ、見せてもらおうか。」
「あんっ、いやぁ…っ!や、やめて下さ…っ、や、ああぁん!」
「何がだ?こんなにヒクヒクしてるぞ、君のココは。」
「やぁ…っ、いや…ぁっ!」
僕の脚が肩に付くぐらい持ち上げられて、お尻の孔が丸見えになってしまった。
そこにずぶりと長い指が数本挿れられて、体内を激しく掻き回される。
嫌だ…、嫌だよ…だってそこは雅臣様のものなのに…!!
なのにどうして僕は、こんなに…‥。
「いやらしいな。腰が揺れている。」
「ふぁ…っ、んんっ、あ、あんっ。」
どうして僕はこんなに感じてしまってるんだろう。
挿入されている指は雅臣様のものじゃないのに。
「あ…、あ、お願いしま…っ。」
「なんだ、聞こえないぞ。」
「穂積のココに知之様のおちんちん、挿れて下さい…!!」
「ふ…、本当に、いやらしい子だな。」
「─────っ!!!んんんっ、あっ、やあぁんっ!!」
僕のそこへ一気に知之様の太くて硬いものが入って来た。
雅臣様とはまた違う圧迫感に僕は気絶しそうになる。
「ひぁ…っ、う、んん…っ!」
「早いな…、もうイくんじゃないか?」
「はぁんっ、出ちゃうっ、出ちゃいます、僕…っ!!」
「さすがだ…。」
ソファーがミシミシと鳴って、身体ごと激しく揺さ振られた。
繋がった部分がぬちゅりとい大きな音を鳴らして、興奮してしまった僕は射精したくて堪らなくなった。
「あぁっ、う、もう…っ。もうイっちゃう…ぅんっ!!」
「中に出して欲しいか…っ?」
「はぁっ、ああぁ…ん。」
「そうか…っ。」
僕は知之様にしがみ付きながら、ブンブンと首を縦に振った。
僕は本当に夢中になってしまっていたんだ。
この身体の熱の出口を求めるのに。
そこに一番好きで一番見られたくない人がいるなんて、気付かなかったんだ。
「穂積、何してるんだ?」
「え…‥‥、あ、ああぁ────っん!!!」
扉の方を向いてその姿を確かめる。
それと同時に僕は、弱い箇所を穿たれて先端から勢いよく白濁した飛沫をあげた。
そして僕の体内にも同じものが放たれた。
「雅臣様…‥っ。」
恐いのは、目の前の知之様じゃなくて。
ずらりと並んだ人形の目じゃなくて。
一番恐いのは、そこで見ていた雅臣様だった。
僕…。
僕は、捨てられるんですか…?
雅臣様、僕を捨てるんですか…?
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