「DOLL〜愛玩下僕調教」-4
今日は雅臣様に頼まれて、街までお使いに来ています。
有名なお店の袋をたくさんぶら下げて、僕は雅臣様の待つ家へと急ぐ。
「あれ?穂積ちゃん。」
「あっ、久遠様!こんにちは。」
重い荷物を持ちながらよろよろ歩く僕の横に、一台の車が停まった。
雅臣様のお友達の久遠様が、僕に声を掛けて来たのだ。
「ちょっと家に寄って行きなよ。」
「でも僕はお使いの途中なので…。」
「ちょっとだけだって。お茶だけ飲んで行きなよ。ね?」
「でも…。あの…僕は…。」
久遠様には悪いけれど、雅臣様を待たせてはいけない。
でも、僕は押しに弱いところがあるんだ。
そんな笑顔で言われたら、断り難くなってしまう。
おまけに久遠様もカッコいいんだから余計に断り辛い。
「雅臣の喜ぶ顔、見たくない?」
「あのー、それはどういう…?」
「いいからいいから、乗って、ホラ。」
「や、あのっ、僕っ。」
久遠様が、こっそりと僕の耳元で囁いた。
雅臣様の、喜ぶ…顔…?
僕はわけがわからないまま、強引に久遠様の車に乗せられてしまった。
どうしよう、遅くなったら雅臣様に怒られちゃう…。
でもちょっとだけ、お茶だけって久遠様も言っているし…。
結局僕は、そのまま久遠様のお屋敷へお邪魔することにした。
「ハイ、どうぞ。」
「ありがとうございます。」
雅臣様のお屋敷に比べたら小さいけれど、久遠様のお屋敷も立派で豪華だ。
金色や朱色に派手な装飾を施したカップに、ゆらゆらとお茶が揺れている。
きっとこのカップも、今日お買い物をしたような有名なお店で買った物だろう。
僕は勧められるまま、湯気と甘い香りが立ちこめているそれをゆっくりと飲んだ。
「あのぅ、雅臣様が喜ぶ顔っていうのはなんですか?」
「あぁ、穂積ちゃんが雅臣ところに着くぐらいにはわかるんじゃないかな。」
「??それはどういう…。」
「じゃあ、送って行くよ。」
クスクスと久遠様は笑っているけれど、僕はやっぱり何がなんだかわからない。
久遠様は結局何をしたかったんだろう…?
疑問は消えないまま、お茶を飲み干して僕はまた久遠様の車に乗って、今度こそ雅臣様のところに向かった。
「ただいま帰りました。」
広い専用キッチンで待つ、雅臣様に挨拶をする。
遅くなったことを怒っていなければいいけれど…。
祈るような気持ちで僕は雅臣様の近くまで歩み寄って行く。
「雅臣様。言われた通りのものを…‥‥っ!!」
何?
何か変だよ…?
何だか僕の身体…、変…?
手の力が抜けて、買って来た袋をばさりと床に落としてしまった。
手だけじゃない、全身がだるくて熱くて…。
「雅…臣様ぁ…。」
「何、どうしたの穂積?」
どうしよう…。
全身だけど、特に下半身が熱い…。
僕の下半身の中心がまるで灼けるみたいに熱い。
今すぐそこに触れて欲しくて、堪らない。
「あ、あの、僕…なんか、その…エッチな気分になってきちゃって…。」
僕は堪らなくなって、もぞもぞとそこを手で押さえた。
そう、僕の身体は熱を帯びて、なぜだかわからないけれど物凄くエッチな気分になってしまった
のだ。
「あそこがムズムズするんです…っ!」
どうしようどうしよう。
また呆れられちゃうよ。
それでも僕は、雅臣様に頬に触れられただけで、また身体が疼いてしまう。
「何?どうして欲しいの?俺は何すればいいの?」
「エッチ…、エッチして下さいっ、お願いします…!」
息を荒くしながら、僕は雅臣様に縋り付いた。
もういやらしい子だと思われてもいい…。
本当にいやらしいと罵られたら悲しいけれど、今の僕はこの熱をなんとかするので精一杯だ。
「あ、の…、これは?」
「せっかくキッチンにいるんだから穂積も楽しみたいだろ?」
「そ、そうですね…。」
「じゃあ早く着替えて。」
服を全部脱いで、裸になった僕に、雅臣様が布切れを差し出す。
それはこの家で働く女の人達が付けている、レースの付いた薄いピンク色のエプロンだ。
僕は雅臣様に言われた通り、エプロンを素肌の上に身につけた。
「…んう…。あっ、ん…。」
大好きな雅臣様のキスに、僕もたくさん舌を使って応える。
激しくなっていくキスに応え切れなくて、だらしがない僕の口の端からは涎がダラダラと零れ出す。
キスを繰り返しながら、雅臣様の指が僕の胸を触り出して、突起を探り当てるとそこを撫で回した。
「あっ、もっと、もっと強く弄って下さい…っ。」
膨れ上がったそれを指先がぐりぐりと捏ねる。
布地の上から触られているのがもどかしくて、僕は自分からエプロンをずり下ろした。
弄られて紅く腫れたそれを露にして雅臣様に向かって突き出す。
「可愛い乳首だな。」
「あぁん、いやぁ…んっ、あ、んっ。」
指先で突かれて、雅臣様の舌が音をたてて舐め始めた。
ぴちゃりといやらしい音が、僕のすべてを一層敏感にしていく。
こういう風にされて一番反応してしまうのは、もちろんさっきから疼いていた下半身だ。
「あーあ、こんなに、勃っちゃって。」
「あー…っ、んんっ!」
エプロンが盛り上がって、勃起しているそこを、雅臣様の掌が包んで扱く。
熱くなったその先端からは、先走りが溢れ出していた。
「穂積、エプロンにまで染みてる。」
「ごめんなさ…っああっ。」
どうしようエプロンが邪魔だよー…。
どうすればいいの?
僕はもう、早く射精したくて我慢が出来なくて、また自分からエプロンを捲り上げた。
勢いよく飛び出したそれは、もうぐちゃぐちゃに濡れてしまっていた。
「雅臣様ぁ、お願いします…、穂積のおちんちん、舐めて下さい…っ。」
「今日の穂積は大胆だね。」
ぱくりと雅臣様は僕のものを口に入れて、激しく舐め回した。
雅臣様から出される唾液と僕から出されるエッチな液が混ざり合ってひどくそこが濡れる。
「ああぁん、はぁ…っ、あ、ああんっ!」
雅臣様が下半身を責めて、僕は胸を自分の指で弄り回した。
違う…僕が本当に弄って欲しいのは胸でもなくて、下半身でもなくて…。
ううん、下半身は下半身でも、前の方じゃなくて…。
朦朧とする頭の中で、僕は欲求を口にした。
「あ…っ、も、もうっ、お願いします、後ろ、後ろにっ、挿れて下さい、ご主人様…!」
雅臣様がなおも口での行為を続ける中、僕は脚を大きく開いてシンクに手をついて後ろ向きになった。
こんなに雅臣様が欲しいと思ったのは初めてかもしれない。
こんなに身体が熱くて、後ろが疼いて…。
「ひゃあ…んっ。」
「凄いな。トロトロだよ?穂積のココ。」
指がずぶりと侵入して来て、膝ががくんと下に落ちる。
雅臣様の唾液で濡れた数本の指がぐちゅりと音を鳴らして、体内を掻き回す。
僕は膝立ちも出来なくなって、お尻を突き出した状態で床に突っ伏した。
「ぁあっ、もう…、雅臣様の、ご主人様の挿れて下さいぃ…っ!」
「穂積、いやらしくて可愛いよ。」
雅臣様は笑って、勃っている自分のものを取り出した。
早くそのご立派なものを…、僕がそう言う前に、雅臣様のそれは挿入された。
「ん───っ!!あ、ああぁー…んっ!!」
熱い塊が、僕の体内に一気に入って来て、身体が快感で震える。
気持ちよくて、どこかへ行ってしまいそうになるのを必死で堪える。
「ホラ、わかる?穂積の中、凄いよ。」
「あっ、ん、雅臣様っ、楽しいですか…?僕の中っ、気持ちいいですかぁ…っ!」
全身をゆさゆさと揺さ振られながら、僕も雅臣様のために腰を動かした。
こんな恥ずかしいことも、今なら出来る。
そうしなければ、僕の身体は熱さでおかしくなってしまうから。
「そうだな。楽しいし、気持ちいいよ。ココに出させてくれたらもっといいんだけどな…っ。」
「ハイ…出して下さいっ、僕ももうっ、出ちゃいます…っ!いっぱい出して下さいっ!」
あぁ…、雅臣様の荒い息遣いに混じって気持ちのいい声が聞こえる。
僕はその声が聞けただけで幸せだ。
「穂積…っ。」
「雅臣様あぁ…!あ、んっ、ん────…!!」
一層激しく全身を揺さ振られて、僕は限界に達する。
どくどくと脈打つように先端から精液が勢いよく飛び散った。
「雅臣様…っ、僕、おかしいんでしょうか…?」
だって、ちゃんとしてもらったのに…。
その証拠に僕の後孔からは、どろりとした雅臣様の液が溢れている。
股の間を伝って、膝まで零れて来るぐらい。
それなのに僕は…。
「何が?」
「もっとしたいんです、僕…。雅臣様ぁ…。」
今度こそ呆れられる。
こんなにしてもらったのに足りないなんて…。
僕は覚悟を決めてギュッと目を瞑る。
「いいよ。穂積がもっとおかしくなるところ、見たいから。」
「ありがとうございます…。いっぱいして下さいっ!」
雅臣様は優しく笑って、僕のビショビショになったエプロンを取り外して抱き締めてくれた。
やっぱり雅臣様は優しい…、僕がどんなにエッチなことを言っても応えてくれる。
僕は嬉しくて嬉しくて、雅臣様にしがみ付いた。
その後何度も何度も僕と雅臣様は繋がって、僕はいつの間にか気を失って眠ってしまっていた。
眠りながら、傍で雅臣様が楽しそうに話す声が聞こえた気がした。
「もしもし、俺。久遠だろ、穂積に何か仕込んだの。」
『なんのことだ?』
「とぼけなくてもわかってる。穂積は玩具じゃないんだぞ。」
『何言ってるんだ。お前が一番玩具扱いしてるじゃないか。』
「違うよ。」
『嘘吐けよ。』
違うよ。
そういう意味じゃない。
久遠が玩具扱いしたのが気に入らない。
穂積を玩具扱いしていいのはこの俺だけ。
俺は俺好みの愛玩に、穂積を調教する。
俺はご主人様なんだから。
久遠が最近手に入れたあの薬を絶対に試すと知っていて、わざと穂積を外に行かせた。
試すとしたら穂積にしてみたい、そう冗談で言っていたのを聞き逃さなかったから。
穂積本人が知ったら恐がるだろうか。
俺のことを嫌いになるだろうか。
「う…ん、雅臣様…‥ムニャ…。」
大丈夫だよね…穂積。
君は俺だけの、可愛い下僕なんだから。
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