「DOLL〜愛玩下僕調教」-3
「雅臣様ぁ…‥っ、僕っ、僕もうダメです…っ。」
僕はここ、上條家の使用人として今日もお手伝いを頑張ります。
僕の好きな、雅臣様を喜ばせるために。
雅臣様が喜ぶことなら、雅臣様がおっしゃることなら、僕はなんでもします。
「うぅ…っく。」
僕は雅臣様に言われて、お部屋でお茶を煎れていた。
だけどもう僕の身体は限界だった。
綺麗で高級な陶器のポットを持つ手が、立っている支えの膝が、ガクガクと震える。
「これ…っ、ぬ、抜いて下さいぃ…っ。」
発する声まで震える。
瞳にはじわりじわりと涙が滲み出している。
だってもう…、無理だよこんなの…。
「自分で抜けない?」
「できませ…っ。」
僕はそっとお尻の方に手を伸ばしたけれど、やっぱりできない。
自分のお尻の中に何が入っているかはだいたいの感覚でわかったけれど、見るのが恐かった。
「じゃあ、ちゃんと仕事はするんだよ?」
「はい…っ。」
僕の半ズボンは下着ごとさげられ、下半身は剥き出しになる。
やっぱり雅臣様は優しい。
僕ができない代わりにやってくれているんだ。
「…‥ぁんっ…っ!」
「ダメだよ、穂積、ちゃんとお茶煎れて。」
「はぁ…んっ、で、でもぉ…‥んっ。」
雅臣様の手がお尻に触れて、びくんと身体が跳ねる。
入り口に指が入って来て、そこがひくひくと伸び縮みしている。
僕は立っているのもままならないぐらい、フラフラの状態になってしまった。
「あっあっ、いやぁ…んっ!」
「いや?こんなに、濡らして?」
僕のお尻から、挿入されていたものがズルリと引き摺り出される。
下半身は前も後ろもひどく濡れてしまっていた。
そしてぐちゅぐちゅとエッチな音を鳴らしながら再び挿入されたそれに、身を捩った。
「ああぁんっ!やっ、いやあぁ…ん!!」
葡萄の形をした球体の突起が僕の中を刺激して、僕はそこに立ったまま射精してしまった。
その弾みで膝の力が抜けた時、ポットを滑らせてテーブルにお茶を零してしまう。
「穂積、零したの?」
「ご、ごめんなさいっ!雅臣様、ごめんなさい!」
「こっちもいっぱい零して。穂積は本当にエッチだね。」
「やっぱり僕みたいな子は嫌いですか…?」
あぁ…。
雅臣様のためにお茶煎れもエッチなことも頑張っていたのに。
僕はどうしてこんなに出来が悪いんだろう…。
雅臣様に嫌われたくないよぉ…。
「嫌いじゃないって言ったろ?」
「よかっ…。」
「でも、仕事はきちんとやらないとね。わかってるよね?できない時はどうするのか。」
穂積のバカ。
ちゃんとお仕事しないとダメじゃないか!
すぐエッチに気を取られるんだから。
僕はいつもそうやって叱られる。
そしてお仕事で失敗したら、雅臣様がすることはただ一つ。
出来の悪い僕にしてくれる、お仕置きだ。
雅臣様は僕を抱えて大きなソファに座って、その膝の上で僕はお尻を突き出した。
「ごめんなさい、穂積は悪い子です。叱って下さい、ご主人様。」
穂積は雅臣様のお役に立ちたいんです。
だからちゃんと出来なかった時は叱って下さい。
「ひぁぁ…っ、あぁっ!」
バシンッバシンッ、と僕のお尻が平手で叩かれる。
雅臣様がいつも僕に触ってくれる大きくて優しい手が、凶器みたいに痛みをもたらす。
「あぁんっ、ごめんなさい、ごめんなさいっ、ご主人様あぁっ!」
やがてその痛いという感覚からは、別の感覚が生まれてくる。
叩かれて、痛くてジンジンするはずなのに…、そこが熱くてたまらない。
もっと痺れたくて堪らない。
僕…、やっぱり変…、かなぁ…。
「いたっ、いたぁいっ、もっと、もっと叩いて下さいっ!」
「穂積?またおちんちん勃ってるよ?本当にエッチだね。」
涙を流しながら、僕は雅臣様のお仕置きを受け続ける。
薄い皮膚には、叩かれた紅い跡がくっきりと浮かんでいく。
雅臣様が笑って指差した先にあるのは、僕のどうしようもなくエッチなものだ。
それは叩かれることで気持ちよくなって、また勃ってしまっていたんだ。
「だって僕…、雅臣様に叩かれると気持ちよくなっちゃうんです…。」
僕はそこを手で押さえながら、俯いた。
やっぱりこんな変な子は嫌いだよね…。
雅臣様だっていくらなんでも呆れてしまうに決まっている。
「穂積はどうすれば治まるの?」
「雅臣様…!」
絶対に呆れられると思ったのに…。
それかだらしがないって怒られるかだと思っていた。
でも雅臣様は呆れたりも怒ったりもしなかった。
僕はこんな優しい雅臣様が大好きなんだ。
「いっぱい触ってもらえたら…治ります…。」
雅臣様の、指や舌で。
僕の身体中。
僕の身体の奥の奥まで、溶けてしまうぐらいに。
「じゃあ穂積が自分でしてみて。」
「えっ…。」
「今日は罰として俺は触ってあげないから、自分でやって。」
触って、くれない。
雅臣様が、僕に触ってくれない。
どうしよう、僕、もう触ってもらえなくなっちゃった…?!
「そのままだと、苦しいよ?」
指差されたそこは確かに黙って治まるものではなかった。
なかったから、僕は言われた通りにすることしか出来なかった。
「はぁ…ん、あ、ぁっ。」
僕は僕を慰めた。
先走りが滴る先端を指の腹で撫でたり、茎を掌で包んで擦った。
でも… そこじゃなくて…。
僕が一番触れられたいのはそこじゃないんだ。
雅臣様が見ている目の前で、脚を上に大きく上げて開いた。
お尻に指を持っていくと、そこにおそるおそる指を挿入してみた。
「やぁんっ、あ、あんっ!あぁあっ。」
いつもグチャグチャになるまでいじめられているお尻の奥に、スルスルと僕の指は入って、すぐに快感が押し寄せる。
お尻を自分で弄るのは初めてだったけれど、僕は上手く出来ているだろうか。
「ひぃぁ…んっんっ。」
ひくつくそこは指を数本みるみるうちに飲み込んでいく。
弱い箇所に当たって、僕の下半身は発射するのを今かと待っている。
「いやあ…っ、ご主人さまあぁっ、穂積は…っ、穂積はあぁ───んっ!!」
雅臣様…、穂積は…。
穂積は、ご主人様…、雅臣様の指とおっきいもので達したかったです。
自分の指なんかじゃ、足りないんです。
「凄いね穂積。またイっちゃったんだ?こんなに出して。自分の指でお尻弄って。」
「うぅっ、ごめんなさい、僕、本当に…。」
こんなにバカでエッチで淫乱で、本当にごめんなさい。
でもすべて雅臣様のためなんです。
雅臣様を喜ばせたくて、僕は頑張っているつもりだったんです…。
「一人でイけるなら、俺はもう必要ないかな。」
「嫌です!雅臣様にしてもらわないと、僕…、僕は…っ。」
雅臣様の言葉に、涙が込み上げる。
そんなことになったら僕は生きていけない。
雅臣様がいなければ、触ってくれなければ…。
僕は本当に雅臣様が、大好きだから。
「じゃあ今夜はなんでもする?俺の言ったことなんでもするんだよ?」
「はい!なんでもします!!」
ご主人様のためなら。
僕は、壊れるまで。
壊れても。
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