俺には、とても気になってることがあるんだー。
それはー、シロは、亮平くんとどんなエッチしてるかってこと。
だって亮平くん、俺にばっかり聞いてきて、教えてくれないんだもん。
してるって自慢してくるのに、ちっとも内容は教えてくれない。
こうなったらシロに聞くしかないよね…。
シロのこと、俺、お兄さんみたいに思ってる。
シロも俺のこと可愛がってくれて、よく一緒に遊んだり買い物行ったりするぐらい仲良しなんだ。
俺…、もっとシロと仲良くなりたいよー…。
「ねーねーシロー。」
「どうしたシマ??」
次の日、お隣に遊びに行った時、思い切って聞いてみた。
隼人も亮平くんも、帰って来るのは夕方だから、じっくり話が聞ける。
「あのね、うんとね、シロは…、亮平くんとどんなエッチしてるの…?」
「えっ?!オレ??えっち、って、その、せっくす、と同じ??」
「うん、多分そう…。」
「えぇっ、そんなこと恥ずかしいっ!!」
俺、よくわかんないんだ…。
エッチとセックスの違い。
隼人はいつも赤ちゃんはできない、って言うけど、どうすればできなくなるのかっていうのも。
俺、隼人の部屋に来て、最初にエッチして、って言ったのに、ホントは何もわからないの…。
「シ、シマは…??」
「俺??俺と隼人のってこと…??えー恥ずかしいよー!!」
「ダメだぞ、シマから言わなきゃ!」
「うーん、うーん、じゃあ、絶対内緒だよ??」
絨毯にお菓子を広げながら、シロの耳元に囁いた。
亮平くんにはいっつもバレちゃうの。
だから全部言っちゃう。
でもシロに言うのは初めてで、ドキドキするなぁ…。
「あのね、隼人、ちゅーすごいの…。」
「すごいってなんだ??」
「うんとね、ちゅーっていうか、舐めるの好きなの…。」
「わーミズシマやらし~!!それで??それで??」
「だってね、お、俺の変なとこ舐めるんだもんっ!恥ずかしいよー。」
「へ、変なとこってもしかして…。えっと、ズボンのほう??」
「そうなの…。それだけじゃないんだもん…。」
「な、何何??」
「隼人のが…、入ってくるとこ…。」
「オ、オレもあるそれ…。あれ、恥ずかしい!!」
「あのね、俺ね、この間すっごい恥ずかしいことしちゃった…。」
「どうしたシマ?泣きそうだぞ?」
思い出してしまった。
隼人に、後ろのほう、指入れられていっちゃったこと…。
あんな恥ずかしいの、絶対やだよ…。
俺、絶対えっちぃと思われてる…。
「シロ、お、お、お尻…、えっと、そっち指でいっちゃったこと…っ、ある…っ?!」
「えぇっ!!…あ~、う…、う、うん……。」
「ホント??あるの??俺だけじゃないの??」
「多分シマだけじゃないと思う…。」
俺は、物凄く安心した。
よかった…、俺だけ変な子じゃなかったんだ…。
隼人の前で物凄く泣いちゃったの、悪いことしちゃった。
隼人、すっごい謝ってたもん…。
「あの、あれ、変になるよね…??」
「うん…、なんか身体が熱くて…。」
「ね…、なんか隼人の指が……っ。」
「う、うん、亮平の指……っ。」
「シ、シロぉー…。」
「シ、シマぁ~…。」
どうしようどうしよう。
俺とシロ、話してたら思い出しちゃったよー。
シロも真っ赤になって下半身押さえてるし、俺も…。
「シロ、俺…っ、変だよ…っ、あそこ変…っ!」
「シマ…っ、オレもどうしよう…っ!」
困った俺とシロは、近くにあった毛布に包まって、熱いそこに触れてみた。
「シ、シロ…っ?あの、見えないようにしようね…っ。」
「うん…っ、オレ見てない…っ、シマ…っ。」
俺は隼人が大好きで、シロは亮平くんが大好き。
だから、好きな人以外には触らせちゃいけないの。
それは知ってるよ、エッチは、本当に好きな人と結ばれた時にするって。
それで赤ちゃんができると思ってる。
「シロ…っ、えっえっ、どうしよ…っ。」
「シマ…っ、なんでオレ、出ない…っ?!」
「どうしよっ、シロっ、隼人は?隼人っ、来て…っ、お願い…っ!」
「亮平…っ、オレ亮平じゃなきゃやだ…っ!」
俺とシロは、泣きながらそこを触っていたけれど、全然いかなかった。
やっぱり隼人じゃないとダメなんだ…。
シロは、亮平くんじゃないと…。
俺のせいで…、俺がシロにえっちな話したから…。
「何やってるんだ?お前ら…。」
「志摩…?」
その時、亮平くんの声がして、一緒に帰って来た隼人の声も後から聞こえた。
多分俺が部屋にいなかったから、ここにいるって思って。
「何毛布なんか………な、何やってんだっ!!」
「志摩、お前…っ!」
「違うの、俺が全部悪いの…っ!どうしよう、隼人、変だよ、隼人、助けてぇ…っ!」
「亮平…っ!」
俺とシロが、下が裸なのが見つかってしまった。
溜め息を吐いて鼻を押さえる隼人に、亮平くんは思い切り吹き出して、シロを毛布で包んで抱っこして、お風呂のほうに行った。
「水島、お前もちゃんとしてやれよ。ここ使え。」
「本気で言ってるんですか…。」
<続く>←マジか