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「秘密のバックルーム」

昼休みのことだった。
俺は志摩に渡された弁当(志摩いわく愛妻弁当)を食べようとして、バックルームへ向かった。
そこには先に休憩をとっていた藤代さんが、煙草を銜えて待っていた。
なんだか嫌な予感がする…。

振り向いた藤代さんの視線に、ドキリとした。
挑発するような目が、鋭く俺だけに突き刺さる。
この目に囚われて、もうどれぐらい経っただろう…。


「なぁ水島ぁ、お前一番最近志摩たんとセックスしたのいつ?」
「セ…、何言ってるんですか突然。」

いつも藤代さんはこんなことばかり聞いてくる。
俺から聞けないとわかると、矛先は当然志摩に向く。


「俺最近ヤってねぇんだよな~、シロの奴、朝立てなくなるからって、もう3日だぜ?」
「たったの3日で何言ってるんですか…。」

呆れてしまった。
俺なんか先週しただけ、つまりは一週間間があいてると言うのに。
噂では聞いてたけど、本当にそういうこと好きなんだなこの人…。
いや、俺も言わないだけで、好きは好きなんだけど。


「はぁー抜きてぇ!水島抜いてくれよ、お前セックス巧そうだよな…なんてな。」
「何言ってるんですか…。」
「あーだから冗談だって!俺がそんなこと…水島?」
「冗談でも…言っていいことと悪いことがありますよ…っ。」

椅子に座る藤代さんの下半身に手を伸ばす。
どうかしてる、こんな一言で熱くなるなんて…。
それほどの妖しい魅力があるんだ…この人には。


「してあげますよ、ただし、声は出さないで下さいね。」
「水島…っ、あっ、やめ…っ!…っく!」

膝立ちになって、藤代さんのものを口に含んだ。
声を出すなと、藤代さんの口を手で塞いでおいて、自分はわざと音を鳴らして。
すぐにそこは上向きに変わり、染み出た先走りを十分に味わった。


「んん…っ、っく…。」
「一度藤代さんの、舐めてみたかったんですよ。」
「んー、んー…。」
「さすがですね、もうイきそうじゃないですか?」
「んーー…っ。」
「俺、舐めるのすっごい好きなんですよね…。」
「ん…ふ…、んん────…!!」

程なくして、藤代さんは俺の口内に白濁を飛び散らせた。
可哀想になって塞いだ口を解放してやった。
涙を滲ませた藤代さんは、信じられないことを吐く。
まさか、そんなことがあるわけがないと思った。
だけど、心から望んでいた言葉だった。


「水島…、好きだったんだ、お前が…。」
「嘘でしょう??」


<終わり>


亮平「嘘に決まってんだろ!!てめぇいい加減にしやがれ!しかも噂ってなんだよ!」
隼人「俺と藤代さんが…(真っ青)しかも俺の片思い小説…。しかも浮気…。あんな台詞言わないし…。(ブツブツ)」
亮平「おい水島、本気にするなよ?俺にはシロだけなんだからな。」
隼人「当たり前ですよ…、俺だってし…、あーなんでもないです。」
亮平「ん?なんだ聞こえねぇぞ?し、なんだって??」
隼人「なんでもないですって…。」(志摩だけですから←言えない奴)

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