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「淫らで密かな夜」

それは、ある晩のことだった。
いつもは洋平の行為で身体を捩る銀華が、妙なことを言い出した。


「たまには私にも入れさせてはくれぬか。」

薄笑いを浮かべながら、銀華は湿った洋平の後孔に指を挿し込んだ。
洋平は酷く吃驚しながら、銀華を見つめる。
その瞳に吸い込まれるようにして、銀華の指を受け入れた。


「あぁ、凄いなお前の中は…。吸い付いて来る。」
「あ…、銀…っ。」

喘ぎを洩らす洋平の後ろの粘膜が、銀華の指を伸縮しながらくわえ込む。
クチュクチュと嬉しそうな音を響かせて、次々に指を飲み込んでいく。
その厭らしい音は、狭い和室に響き渡り、銀華を興奮させ、洋平を快楽へ導いて行く。


「洋平…、ずっとこうしたかったのだ…。」
「銀、俺も…っ、あ、あぁ…っ!」
「悦いのか?先程よりも私の指に食らい付いて来ている。」
「あ…、いい…っ、銀っ、いい…っ!」

銀華の指は、洋平の体内の温度で、溶けてしまう程だった。
その体内へ、自分も入りたいと思った。
深いところで、洋平と一つになれたら、何時からかそう願ってしまった。
念願叶って洋平は受け入れてくれた。
ならば自分も洋平の願望に応えてやるべきだと思った。
激しく自分を求めて来る、洋平の願いを。


「銀華…っ、銀…っ!」
「洋平、言わぬとわからぬ…っ。」
「あ…、銀華の…、銀華のが欲しい…っ!」
「そうか、では聞いてやる…、その願いを…っ。」

初めてのことに、洋平はきつく目を閉じて待っていた。
無言で頷く洋平の意思を確認すると、銀華は先走りで溢れる自身を挿入した。


「ぅああっ、アアァ────…ッ!!」

やはり無理があったらしい。
狭いそこはいくら解したとしても、大の男の膨張した性器を受け入れるにはきつ過ぎる。
止めようかとも思ったが、ここまで来てやめられる筈もなかった。
洋平も、来てくれと言わんばかりにそこを伸縮させて誘っていたからだ。


「すまぬ…、だがお前も悪いのだ…っ、お前が…っ。」
「うん…っ、銀っ、好きだ…っ、銀になら…っ!」
「そう挑発するからだ…っ。」
「あぁああっ!んんっ、あっ、アァ…ッ!」

やがて何度も出し入れを繰り返すと、洋平は銀華の全てを受け入れた。
慣れたわけではない、ただ、どうしても一つになりたかったのだと思う。
脚を高く持ち上げて、銀華は激しく洋平を揺さ振った。
グチュリグチュリと、淫猥な音が鼓膜まで響いて離れない。
敷かれた布団が、恐ろしい程二人の汗と唾液と愛液で濡れてしまっている。


「…イくっ!、銀っ、もうイっ、アアァ────…ッ!!」
「洋平………っ!!」

二人は、時同じくして、白濁を放った。
こうして、逆の役割にハマってしまった二人は、周りには内緒で、夜な夜な交換して楽しんでいるらしい。


<終わり…いや、多分続く…??>


銀華「何だ此れは───…!!」
洋平「そうだよ、俺がこんな声出すかよ!!書き直せよ!」
銀華「洋平、それはしてみないとわからぬのではないか。」
洋平「えっ、銀華っ?!わぁっ、銀────…っ!」

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