「FLOWER」-2






「嬉しい、僕も好きだったんだ…鬼頭君のこと。」

やっっった─────っっ!!
俺の予想は大当たり。
やっぱり俺のこと、好きだったんだな、先輩。
こうなったら今まで我慢した分、取り戻してやる。
俺は先輩の言葉に嬉々としながら、性急にワイシャツを脱がせた。
想像以上に白い身体を目の当たりにして、少しだけ躊躇う…筈もなく、一心不乱に撫で回す。
紅くなった胸の突起を、指や舌で転がして、そこから全身へと快感を与えると、俺の動きに合わせて、先輩の口から次々と甘い喘ぎが洩れた。


「あ…、待って、僕がするよ…。」
「ええっ、いいです、先輩にそんなことさせられませんよ。」
「僕にさせて…。」
「う…、あ、ハ、ハイ、じゃあ…。」

まさか口でしてもらうなんて、それは計算外だったな。
あぁ、俺、告白してよかった。
こんなこと出来るなんて、夢みたいだ。
先輩は床に跪いて、俺の下半身に口を付けた。
こんなこと言ってはなんだが、俺のはそこらの奴より立派な自信があった。
しかも今は質量が増している。
先輩の口からはみ出るぐらい膨れ上がっていて、苦しそうになりながらその行為をする顔は、色っぽい以外になんて言っていいかわからない。


「せんぱ…っ、そんなしたら俺……っ!」

あっ、ヤバい、イっちまった…。
俺のを咥える先輩の表情と時々洩れる声に、俺は早くも達してしまった。
しかも先輩の口ん中と、勢いついでに顔にまで。
白濁したもので汚れた先輩の顔は、 さっきにも増して、色っぽくなっていて、悪い、とか考える余裕なんかなかった。
このまま先輩と一つに繋がりたい、そう思うことしか出来な…ん??


「せ、先輩っ?ど、どこに指突っ込んでるんですかっ?」
「え…?何?」

触れられたことのない場所に、突然指が入って来て、俺は吃驚してしまう。
だってここって、俺には関係ないだろ…。


「言わないとダメなの?」
「いや、名称はわかりますけど、な、なんでそこに…?」
「鬼頭君、男としたことある?」
「いやないですけど…。」

ま、まさか、まさかだよな…。
俺は後ろを弄られながら、その異物感に対してではない、冷や汗がダラダラ全身を流れた。


「じゃあちゃんと慣らさないと。ね?」
「えっ、いや、そうじゃなくてですね…。」
「大丈夫、じっくり解してから入れるから。」
「───────!!!」

う、嘘だ…、先輩が入れる方?
そんなこと笑顔で言わないでくれよ。
しかもなんかさっきと違って気持ちい…。
…って、バカか俺、よくなってどうする!
腰まで揺れてんぞ、どうすんだよ。


「は…っ、先輩っ、ホントに俺…っ。」

ダメだ、このままじゃ後ろでイっちまう!
こんな場所でイくなんて有り得ねぇ。
しかも初めて触られたんだぜ、俺。
こんなん笑い者じゃねぇかよ。
頼むから指、抜いてくれよ先輩!
しかし俺の願望とは逆のことを先輩は言ったのだ。


「優しくするから、ね…?」



ぎゃあああぁぁ〜……‥!!












こうして俺は、24歳にして、後ろの処女を奪われることとなった。
まさかあの先輩に、なんて。
いや、好きな人だけど、だけど違うだろ。
先輩は俺が思っていたよりも男だった、というわけだ。
そして俺は更に情けないことに…。


「おや?鬼頭の奴、企画書作成しておいて自分は休みか?」
「えぇ部長、なんでも熱があるそうで。」

俺は翌日の企画会議に出ることが出来なかった。
先輩が代わりに企画書を出しに行ってくれた。
その先輩が、わざわざ見舞いにまで来るらしい。
俺は一体、どんな顔をして会えばいいんだ。
熱い額と、腫れた瞼を、タオルで冷やしながら考えた。
それでもきっと先輩はあのままなんだろうな。
可愛くて、無邪気な少年みたいに笑うんだろうな。

俺の、可憐な花…。

それは変わらないだろう。
そして俺の気持ちも変わらないだろうな…。


ピンポーン、ピンポーン…。
鬼頭くーん。


あ、来たみたいだな。











END.




◆前サイト時キリバンリクエスト◆
”オフィスもの 攻だと思ったら受で、受だと思ったら攻だった ギャグ”
林堂甘様より頂きました。





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