「DOLL〜愛玩下僕調教」-1





僕は、ご主人様のことが大好きです。
だから、ご主人様の望みはなんでも叶えてあげたいんです。
ご主人様の言うことは、なんでも聞きます、聞いてあげたいんです。


「お呼びでしょうか、雅臣様。」
「穂積か。入って。」

ご主人様に呼び出されて、重い扉を開ける。
豪華なシャンデリアと、宮付きの大きなベッド。
酔ってしまうほど匂いが充満する室内の真っ赤な薔薇の数。


「なんの用かはわかってるよね?」
「は、はい…。」

僕のご主人様は、このお家の大旦那様の次男の、雅臣様。
若くてカッコよくて、とってもお金持ちなんだ。
僕は二年前、捨てられていたところを雅臣様に拾われて、 以来このお屋敷に使用人としてお世話になっている。
普段は掃除や身の回りのお世話なんかの雑用なんだけど、雅臣様に対しては特別なお世話がある。
それは…。


「あの、僕、自分で脱ぐんですか?」

僕はこの家専用の使用人の制服を着ている。
まわりの女の人が着ているスカートとは違うけど、ヒラヒラしたデザインの可愛い洋服。
はっきりとはわからないけれど、高級な絹だとかで出来た服だ。


「そうだよ。出来ない?」
「出来ますっ、出来ますっ。」

僕はブンブンと頭を振った。
ご主人様を困らせてはいけない。
ご主人様を怒らせてはいけない。
ご主人様を悲しませてはいけない。


「は、恥ずかしいです。」

一枚一枚纏った服を脱いでいく。
だってこんな…。


「何が?」
「そんなに見られたら僕…。」
「あぁ、興奮する?」
「いえっ、あの…。」

雅臣様の視線が突き刺さるように僕へと向けられていて、とても恥ずかしくて堪らない。
そんな台詞を耳許で囁かれて、僕の体温は一気に上昇してしまった。
顔はきっと真っ赤だろう、見なくてもわかる。


「俺も興奮させて?」

ぺたんこの胸を触られて、熱が上がったように身体は熱くなる。
雅臣様も興奮させるにはどうしたらいいんだろう…?


「あっ、ん…。」
「ちょっと待ってて。」

ベッドの上に座った僕を少しだけ一人にして、雅臣様は帰って来た。
腕に別の洋服を持って。


「あの…、これ、着るんですか?」
「そうだよ。」

手渡されて、不思議に見つめた。
でも、これってまわりの女の人達が着てる服、だよね…。
ピラピラのスカートに、白い靴下。
それに女性用のレースの付いた下着まで。


「着れない?着るのが嫌?」
「いえ!大丈夫です!」

僕は慣れない女性用の服を身に付けていく。
ブラウスを替えて、スカートを穿いた。
無言で見つめる雅臣様の目の前で、僕は女性用の下着と、ベルトのようなものと、長い薄い靴下を履こうとしたけど、勝手がよくわからない。


「ん…っ、ぁっ、雅臣様っ、それでは着れませ…っ。」

服を上手く着れなくてもたついている間に、キスをされた。
舌が絡まり、口の端から涎が溢れる。


「いいよ。不完全なのもまた。」
「あ…‥!」

キスは首筋から段々下へ下りて、ブラウスの上から胸の尖った粒を舐められた。
布を介して雅臣様の舌と唾液を感じる。
濡れた部分だけくっきりと浮かび上がって、そこの色が透けて見える。


「可愛い乳首だな。布越しに、立っているのがわかる。」
「や…っ。」

舐められて、手で弄られているうちに、僕のそこはぴんと布を張らせていた。
丸く腫れたそこが、雅臣様の舌によって益々膨らんでいく。


「嫌じゃないよな。こっちも勃ってる筈だ。」

フリルの付いたスカートを捲られた。
小さな女性用下着は僕の勃ったそこを強調するように張り詰めている。


「穂積は、エッチだな。…あぁ、ちっちゃくて可愛いな、穂積のは。」
「あ…!」

下着がずり下ろされて、勃起してしまったそれが勢いよく飛び出てしまった。
僕のまだ小さい性器は、雅臣様の口の中にすんなりと収まってしまう。


「あ…あぁんっ、いやぁ…んっ。」

ピチャピチャと音をたてて、隅々まで丁寧に舐め回される。
スカートの中に潜って雅臣様は巧みな愛撫をしてくる。
僕のその先端からは透明な液が染み出てきて、もっと濡れた音に変わっていく。
その音と雅臣様の舌で、早くも絶頂に達しそうになってしまう。


「あー…、雅臣様っ、雅臣様ぁ!」
「どうしたの?穂積。言わなきゃわからないよ?」

でも、雅臣様は意地悪だから、絶対僕が達する寸前でやめてしまう。
僕がイッちゃいたくて仕方がないのをわかっていて意地悪をするんだ。


「あぁっ、雅臣様っ、後ろっ、穂積の…、お尻の中も弄って…ぇ!」
「よくできたね。」
「ひゃ…っ!」

雅臣様は笑って、僕のお尻の孔の中に指をいきなり二本も挿した。
ずぶりといやらしい音がして、すぐに激しく動かされて、身体はビクビクと痙攣を起こしたように震える。


「ぃやぁ…っ、いいっ、あっ、いやぁっ、い…っ、んっ。」
「嫌なの、イイの?それじゃあわからないよ?」

突然指の角度が変わり、しかも指の数も増やされた。
涙が零れるぐらい、快感が全身に走る。
もう…僕は、僕はダメです…。
雅臣様に、お願いしなきゃ、ちゃんと言わなきゃ…。


「雅臣様…!ご主人様の、立派なおちんちんで、僕をいじめて下さい…っ!」
「穂積は、よく出来た人形だね。」

それは僕が雅臣様に教えてもらったこと。
ご主人様には、きちんとお願いをしないと欲しいものを与えてもらえないということ。
お願いをすれば、褒めてもらえて、たくさん欲しいものをくれること。
雅臣様はまた笑って、その太いものを僕の後ろの孔の中に挿れた。


「───あ、あぁ…!!」

まだ慣れていなくて、最初はやっぱり痛い。
雅臣様のものは僕よりも随分と大きいから、受け入れるのは大変だ。


「い…っ、あっ、あっ。」

でも雅臣様が僕の太腿を支えて激しく揺さ振られると、 痛い感覚は別のものに変わる。
段々気持ちよくなってくるんだ。
僕が変なのかもしれないけれど…。


「あ──っ、出ます…っ、僕っ、出…っ!」

僕のエッチなそこは、すぐに射精したくて疼いてしまう。
早くしないと、僕一人で恥ずかしいことになってしまう。


「雅臣様…ぁっ、ご主人様っ、ご主人様の下さい…!」
「いいよ、あげる。」

ベッドが軋んで、僕の身体が壊れるぐらい揺さ振られた。
早く、この中に、ご褒美を下さい、僕の中に…。
祈りながら、僕も雅臣様の動きになんとか応えるように動いた。


「あっ、あぁ───っん、イっ、あ──っっ!!」

僕のその先っぽから、とろりとした精液が弾けるように放たれた。
同じように雅臣様の熱い精液が僕の中にいっぱい出されて、ずるりとそれが引き抜かれた。

よく出来た、人形。
僕はそれでもいい。
お願いだから、飽きて捨てるのだけはしないで下さい。
僕はその為なら、なんでもします。


なんでもします、雅臣様…。







/next