「薔薇色☆お姫様」その後の番外編2〜「薔薇色☆バースディナイト」








「王子、ご結婚おめでとうございます。」
「えへへ〜、ありがと〜。」

今夜の僕はご機嫌だ。
だってやっとリゼと正式に夫婦になれるんだもん。
リゼだって嬉しいハズだよね。
そしてきっと嬉しくて、えっちしたくなるハズ!!


「リゼ〜、僕のヒメ…、リ、リゼ??」
「お〜、ロシュ!」

な、なんか、リゼの様子が変?
顔がほんのり紅く染まっていて、瞳が虚ろで、焦点が定まってない感じ。


「?なんだよ…。」

もしかして、リゼ…。


「リゼ、酔っ払ってたりする?」
「はぁ??何言ってんだよ。なわけねーだろ。」

あぁぁ…。
これって、酔っ払ってない人が言う言葉だ。
日本人は必ずそう言うってファボルトに教わったし、本にも書いてあった!


「お前飲んでるか?」

あぁ、これも言うって書いてあったなぁ。
どうしよう。 僕、お酒飲めないんだよね…。
でも、リゼがせっかく言ってくれてるのになぁ。
そうだ!!


「リゼが口移しで飲ませてくれたらなぁ〜。」

ふふふ。 僕っていいこと考えるなぁ。


「ダメに決まってんだろ。」

いい案だと思ったのに。
リゼ、してくれないかなぁ。


「え〜、どうして?」
「こ、こんな所で出来るかよ。」
「え…、それって…。」
「後で、部屋でならしてやる。」

やったあぁぁ!!
さすがは僕の妻だね。
凄い楽しみだなぁ。
朝までえっちしてくれるかな。
僕はその会が終わるのをうきうきしながら待った。


「ロシュ…んぅ…っ。」

部屋に戻って、二人でベッドの上で乾杯し直した。
もちろん、さっき言ってたように、口移しでね。
今日のリゼ、いつもより大胆でえっちだなぁ。


「ふ…っ、ん。」

僕はお酒が飲めないから、大好きなオレンジ色の果実の絞り汁で。
リゼの激しいキスで、飲み干した。


「ロシュ、暑い。」

リゼがそんなことを言って、自分の顔の辺りを手でひらひら仰いでいる。
その顔色は、薔薇色のようで、今夜に相応しい。
もっと見たいな、リゼが染まるところ。


「じゃあ今脱がせてあげるね。」

僕はリゼのシャツのボタンに手を掛けて、上から外していく。


「いい…、自分でやるから、…っ。」
「ダメだよ、リゼは奥さんなんだから。僕に任せて?」

僕の手を止めようとしたリゼの熱い手に、キスをする。
リゼの身体は一瞬ビクン、と跳ねる。
首筋にも、耳の裏にもキスをして、僕は愛の印を付ける。
強く吸うと、そこだけ真紅の花びらが散ったみたいだ。


「…んっ、ロシュ…。」
「リゼ、もうココ、勃ってるよ。」
「バカ!言うな…あ!」

はだけたシャツの、膨らんだ胸の先端を、指で撫でて、舌で優しく舐める。
唇で軽く噛んで、刺激を与えると、リゼの口から喘ぎが洩れた。


「はぁ…っ、んんっ。」

胸に愛撫を続けながら、下半身に手を伸ばした。
きっともうそこは形を変えているハズだ。


「ねぇ、リゼ、舐めていい?」

ズボンを下ろすと、やっぱりそこは大きくなって勃ち上がっていて、僕は迷わずそれを口元に持っていく。


「い‥やだっ、やめ…っ!」
「リゼ、させてよ。」
「ん…っ!あぁ‥っ!」

ほんの少し、透明な液が染み出したそれを、僕は口に含んだ。


「あ、あ…っ。ん…。」

唾液を絡めて、口の中を出し入れすると、リゼのそれは、一層膨れて、完全に勃った。
口内には僕の唾液と、リゼのえっちな液が混ざり合って、部屋中に濡れた音が響き渡っている。


「あっ、ダメだイ…っ、あぁっ!!」

リゼの身体は大きく揺れて、僕の口の中で達した。


「あ…、わり、お、俺…っ!!」
「いいよ。リゼ、イっちゃったんだ。」
「い、言うなって!!」
「照れない照れない。」
「違っ、そんなんじゃ…っ!」
「リゼ、こっちは?いい?」

リゼ、可愛い。
真っ赤になってる。
身体は素直なのにね。
力が抜けて息が乱れているリゼをベッドに倒して、脚を開かせて、膝を持ち上げた。
さっき放ったものを指に絡めて、リゼの後孔に挿入する。


「んっ!!…あ。」

熱いその体内に、僕の指は飲み込まれて、濡れたえっちな音がして、僕まで興奮してしまう。
どうしよう、リゼ、凄くえっちな顔してる。
僕、早く入れたいよ。
でも、リゼが痛い思いするのは嫌だもんね。
ゆっくり時間をかけて…。
僕はもう一本挿入しようと、指先を入口に充てた。


「ロシュっ、は、早く…‥っ!」
「え??」
「早くお前のっ、入れろよ…っ!」

リゼ…!! そんなに入れて欲しいんだね。
なぁんだ、リゼも、えっちするの好きなんだ。


「リゼ、いくよ…。」
「ん……っ、ああぁ───!!!」

僕は自分のものを、リゼの体内に挿入した。


「すごいね、リゼの中、熱くて溶けそう…。」
「あ、ああ…んっ!ロシュ、もっと、奥まで…!!」

うわぁ…!
リゼのその顔と台詞に、僕まで理性が飛んでしまった。


「リゼ───!!」
「ん───っ!!あ、あ!!」

リゼの要求通り、僕は奥まで進めて、中を掻き回す。
その中で僕もイきたくて、激しく揺さぶった。


「リゼ、中に、出していい…っ?」
「わかったから、早く…っ!」

限界まできているリゼを開放してあげたくて、僕は腰を速く大きく動かして、そこに放つ準備をする。


「あ、イくっ、ロシュっ、イ、ああ────っ!!」

リゼがまた放って、すぐ後に僕もその中に放った。
















「う、うわあぁ…!」
「ん…‥?」

翌朝。
僕の隣で眠っていたハズのリゼの大きな声で、目を覚ました。
まだ眠いんだよね。
リゼってば、あんなにしたのに元気だなぁ。
ふふ。 実はあれから三回もしちゃったんだよね。
リゼが珍しく、もっと、ってねだるんだもん。
僕の方がへとへとだよ。


「う〜ん、僕もう出来ないよ…。」

いくら僕でももう無理だよ。
リゼには悪いけど。


「何寝惚けたこと言ってんだよ!起きろ!!」
「えっ?…あ、ハ、ハイ…っ。」

リゼ、何怒ってるんだろう?
僕はわけがわからないまま、起き上がる。


「これ!これなんだよ!!」

手鏡を見ながら、リゼは身体中の紅い跡を指差しながら、怒っている。


「え…、だってリゼいいって言ったよ?もっと、って言うから、いっぱいえっちしちゃった。」
「言ってねぇよ!!」
「言ったよ〜。」
「言ってねぇ!!」

もうっ。 リゼってば、素直に認めないんだから。
あんなにえっちな顔と声と…。
あぁ、すごくよかったなあ、昨日の。


「おい。何考えてんだ?」
「え?いや、えへへっ。」

リゼがいつものように睨んでいた。


「だって〜、リゼすっごい乱れてたよ〜?」
「乱れてなんか…、痛ぇっっ!!!」
「ど、どうしたのっ?!」

リゼが急に顔を歪めて、布団に伏した。
腰を押さえて、言葉も出てこないみたい。


「腰…、いや、身体中痛ぇよ…。」

涙を溜めて、動かなくなってしまった。
ホントに覚えてない…とか??


「う〜ん、ちょーっと効き過ぎちゃったかなぁ。」
「ロザ?」

気が付くと、そこにはロザとナツがいた。
なんでこの二人がいるんだろう。
まさかずっと見てたとかじゃないよね。


「どう?僕の作ったお酒。特製、桃色☆果実酒。
そんなにアルコールは強くないんだけど、ちょっとね。」
「ロザ、てめぇぇ…、何入れたっ?」
「えー、それは秘密☆ねー、ナツ。」
「そうね、それは言えないわね〜。」

あ〜、いいなぁ。
ロザとナツ、仲良しだ。
僕もリゼと仲良くしてたいなぁ。
昨日みたいに。
あ…。 そうか。


「ロザ!!それ!日本円で一億で僕に売って!!」
「アホ!!誰がそんなん飲むか!!」
「え?もちろんリゼだよ。」
「飲まねぇよ!!」

う〜。 リゼ、やっぱり手強いな。
どうしよっかな。


「あ、じゃあ、お酒じゃなくてなんかない?」
「お安い御用。僕に任せて!」
「あたしも手伝うよ。」
「ありがと、ナツ。」

へへへ。 これでまたあのリゼが見れるね。
楽しみ楽しみ。 あ、あれ…。


「勝手に盛り上がんな!!」

リゼ、身体痛いのに元気だなぁ。
早速怒鳴ってるし。
でも、いっかぁ。
これから毎日リゼの声が聞けるんだもん。
僕たち、結婚さたんだもんね。
これからが僕たちの始まりだね。





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