「薔薇色☆王子様」その後の番外編2〜「薔薇色☆ウェディングナイト」










とうとう! とうとうこの時がやって来た!!
あぁ…どんなに夢見ていたことか。
今夜リゼは僕のものに…!
お父様、お母様、ロシュは大人になります!


「リゼー!」

僕はリゼに抱き付いた。


「うわっ、な、なんだよっ!」
「しようよ〜。」

リゼの頬にキスをすると、そこは僅かにピンク色に染まる。


「な、何をだよ。」

ふふふん。
リゼってばわかってるクセに僕を焦らしたりして。
またそれも可愛いんだけどね。
でも!
今夜の僕はちょっと違う。


「やだなぁリゼ、決まってるじゃない、初夜と言えば。」
「しょ、初夜と言えば…。」

リゼの喉がゴクリと動いて鳴った。


「リゼ──っ!」

僕は勢いよくリゼを抱いて、ベッドに倒れ込む。


「バカっ!イキナリ押し倒すなよっ!‥…んっ。」

僕はリゼの上から、キスをした。
舌と唾液を器用に絡めて、激しいキスを繰り返す。


「ん…っ、ロシュ…っ。」

蕩けるようなキスは、いつもの強気なリゼの口を塞いだ。


「お前…っ、何?こんなキスどこで…。」
「ふっふっふー。勉強したの、僕。」

僕はベッドのサイドテーブルに置いておいた
本をリゼに自慢気に見せた。


「見てこれ。男同士のえっちについて書いてあるの。」

♂×♂How to SEX、と書かれた
その本を、パラパラ捲って見せた。


「ね、偉い?僕、偉い?」
「‥…あー。」

リゼは頭を掻いてうっすら笑っている。


「何、感動してるの?」
「呆れてんだよ!!」
「照れない、照れない!」
「照れてなんか…っ、ん、あ…っ。」

リゼの首筋に、唇を寄せて、強く吸うと、紅く跡が付いた。
そう、まるで薔薇のような…。


「大丈夫、僕に任せて?」

唇を、滑るように下に下ろして、
リゼの服を捲って、小さな胸の粒に辿り着いた。


「…んっ、ん…‥。」

リゼは眉をひそめて、自分の手を口に持っていく。
僕はその手を掴んで、リゼの指を口に入れてそこも愛撫した。


「リゼの声、聞かせてよ、大丈夫だよ、壁も扉も厚いから、周りには聞こえないから。」
「い…やだ…‥、あっ。」

僕が舌で胸の粒を転がすと、そこも紅くなって、ぷくっと丸みを帯びて腫れた。
そこを舐めながら、手をリゼの下半身に伸ばすと、そっちもどうやら変化しているようだった。


「リゼ…、ココ、勃ってるね。」
「言うな…って…、あ!」

リゼは真っ赤になって、瞳の端には涙が滲んでいる。


「んっ、んん…。」

そこを手で丁寧に擦ると、一層勃ち上がって、先端からは液が滲み出てきた。
濡れた音をたてながら、段々激しく擦った。


「あぁっ、あ…!」
「リ、リゼっ、ぼ、僕のもおっきくなってきちゃった!」

僕もまた勃ってしまって、服を脱いだ。


「リゼ、僕のも触って?」

僕はリゼの手を取って、そこに持っていくと、リゼの手は遠慮がちにそれを握った。
だって、仕方ないよ。
リゼがえっち過ぎるんだもん。


「あぁっ…リゼ…。」

リゼの手がゆるゆると僕のそれを擦ると、
熱を持ったように膨らんだ。
息が乱れて、快感に酔ってしまいそうだ。


「バカ!お前だけ気持ちよくなってどうすんだよ!」
「あっ、ご、ごめん。えーと…、ココ、に、入れるの…?」

リゼの細い腿をグイッと開いて、秘密の場所に指を近付けた。
脚を上に持ち上げて、入り口を確かめると、指を一本挿れてみた。


「ん!!…ん。」

程よく濡れた僕の指は、
時間をかけて、リゼの後孔に飲み込まれていく。


「は…あっ、あぁっ。」

リゼが顎を反らせて、息を荒くして喘ぐ。
指の数を除々に増やして、体内を撫でるように優しく掻き回す。


「あ──っ、ロシュっ、も、もう俺…っ!」

潤んだ瞳と、紅潮した頬と、甘い喘ぎ声が、
一気に僕に火を点けた。
ダメだ!! 我慢出来ないっ!!


「リゼーーっっ!愛してるよーーっっ!!」
「うっわぁ!!いってぇ!!バカ、死ぬっ!!」

僕はつい、暴走して自分のものをズン、と突っ込んでしまった。


「ご、ごめん、痛かった?リゼ、大丈夫っ?」
「だからそんな動くなよ…っ!痛っ、んんっ!」
「ぬ、抜いた方がいいのかな…?でもダメ、僕我慢出来ないよ…。」

リゼの手首を押さえて、閉じた瞼にキスしながら、
流れる涙を舐め取って、僕は動いた。


「あー…っ、ロシュっ!ロシュ…っ!」

リゼは僕に必死でしがみ付いて、僕を受け入れて、自らも動いていた。


「や…っ、も…、ダメ、だって…!」

ベッドがギシギシと軋んで、僕もリゼも絶頂へと駆け昇る。


「リゼ…‥!」
「んっ!ロシュっ、あ!っあ───…っ!!」
















やっちゃった!!
リゼと初えっち、しちゃった!
どうしよう、嬉し過ぎる。


「リゼ…、僕のヒメ、朝ですよ…。」

翌朝、僕の腕の中で眠るリゼの髪を優しく撫でる。


「ん…。───っ!」
「おはよう、マイプリンセス。」

おでこにチュッと朝の挨拶のキスをする。


「寄るな。くっつくな!」
「ねぇリゼ、どうしたの?なんか恐いよー?」

あれれ? リゼなんか怒ってる?
リゼの顔を覗き込むと、真っ赤になっている。
身体まで真っ赤だ。


「恥ずかしいんだよっ、俺が、男にイかされたなんて…っ!」

リゼは悔しそうに唇の端を噛んでいる。


「え〜、いいじゃない。リゼ可愛かったよ?」
「可愛いって言うな!」

僕は火照ってキスマークだらけのリゼの身体を抱き締める。


「また見たいなー。毎日しようよ〜。」
「イヤだっ!」
「またまた〜、照れちゃって。気持ちいいよね、えっちって。僕、クセになりそう。」
「やめてくれよ!」

やめたくないなぁ…。
どうしよっかなぁ。
そうだっ!!


「じゃあお父様に頼んで夫婦は一日一えっち、っていう法作ってもらおーっと♪」

さすがロシュ。 天才的!


「あれ?リゼ?どうしたの。もしかして一日一回じゃ足りない?じゃあ二回にする?三回?もっと??」
「い…、いい加減にしろっ!!」

これから毎日リゼの怒鳴る声が聞ける。
もちろん、喘ぐ声もね。
今がダメでも、僕は国王になるんだし。
そしたら愛に溢れた国にするんだ。
リゼと、僕みたいにね☆




とある小さな国。
薔薇色(ロシュ)と名付けられた王子様と、異国から嫁いだお姫様?は、いつまでもいつまでも幸せに(??)暮らしました──?!
















☆HAPPY・HAPPY END☆







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